![]() イミダゾベンゾアゼピンcgrp受容体アンタゴニスト
专利摘要:
CGRP受容体のアンタゴニストとして有用であり、CGRP受容体が関与する疾患、例えば頭痛、特に片頭痛および群発頭痛の治療または予防において有用である式Iの化合物:I(式中、可変要素R1A、R1B、R2、R3、R4、AおよびZは、本明細書に定義の通りである。)。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物ならびにCGRP受容体が関与する疾患の予防または治療におけるこれらの化合物および組成物の使用を対象とする。 公开号:JP2011512410A 申请号:JP2010547682 申请日:2009-02-06 公开日:2011-04-21 发明作者:セルニツク,ハロルド・ジー;ベル,イアン・エム 申请人:メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション; IPC主号:C07D487-04
专利说明:
[0001] (発明の背景) CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、カルシトニンメッセンジャーRNAの組織特異的選択的プロセシングにより生成される天然産の37アミノ酸ペプチドであり、中枢および末梢神経系に広く分布している。CGRPは主に感覚求心性および中枢性ニューロンに局在しており、血管拡張を含む幾つかの生物学的作用を媒介する。CGRPは、ラットおよびヒトにおいてそれぞれ1および3個のアミノ酸だけ異なるアルファ形およびベータ形で発現される。CGRP−アルファおよびCGRP−ベータは、同様の生物学的特性を示す。CGRPは細胞から放出されると、主にアデニリルシクラーゼの活性化につながる特異的細胞表面受容体への結合によってこの生物学的応答を開始する。CGRP受容体は、脳、心血管、内皮および平滑筋起源のものを含む幾つかの組織および細胞において同定され、薬理学的に評価されている。] [0002] CGRP受容体は薬理学的特性に基づいて、CGRP1およびCGRP2と称される少なくとも2つのサブタイプに分類される。7個のN末端アミノ酸残基が欠失したCGRPのフラグメントであるヒトα−CGRP−(8−37)はCGRP1の選択的アンタゴニストである一方、CGRPの直鎖類似体のジアセトアミドメチルシステインCGRP([Cys(ACM)2,7]CGRP)はCGRP2の選択的アゴニストである。CGRPは、脳血管障害、例えば、偏頭痛および群発頭痛の病変に関与する強力な神経調節物質である。臨床検査において、偏頭痛発作中に頸静脈中のCGRPレベルが上昇することが見出され(Goadsbyら、Ann.Neurol.,1990,28,183−187)、偏頭痛対象において発作間に唾液のCGRPレベルが上昇し(Bellamyら、Headache,2006,46,24−33)、CGRP自体が偏頭痛を引き起こすことが示された(Lassenら、Cephalalgia,2002,22,54−61)。臨床試験において、CGRPアンタゴニストBIBN4096BSが急性偏頭痛発作の治療において有効であることが示され(Olesenら、New Engl.J.Med.,2004,350,1104−1110)、対照群においてCGRP注入によって誘発された頭痛を予防することが可能であった(Petersenら、Clin.Pharmacol.Ther.,2005,77,202−213)。] [0003] 三叉神経血管系のCGRP媒介性活性化は、偏頭痛の発生機序において重要な役割を果たし得る。さらに、CGRPは頭蓋内血管の平滑筋上の受容体を活性化し、偏頭痛発作中の頭痛の原因であると考えられる血管拡張の増加に導く(Lance,Headache Pathogenesis:Monoamines,Neuropeptides,Purines and Nitric Oxide,Lippincott−Raven Publishers,1997,3−9)。硬膜中の主要動脈である中硬膜動脈は、CGRPを含む幾つかの神経ペプチドを含有する三叉神経節からの感覚線維によって神経支配されている。ネコにおいては三叉神経節を刺激するとこの結果としてCGRPレベルが増加し、ヒトにおいては三叉神経系の活性化が顔面紅潮および外頸静脈のCGRPレベル増加をもたらした(Goadsbyら、Ann.Neurol.,1988,23,193−196)。ラットにおいては硬膜の電気刺激が中硬膜動脈の直径を増加させたが、この効果はペプチドCGRPアンタゴニストであるCGRP(8−37)の事前投与によって遮断された(Williamsonら、Cephalalgia,1997,17,525−531)。三叉神経節刺激はラットの顔面血流を増加させるが、この顔面血流の増加はCGRP(8−37)によって阻害された(Escottら、Brain Res.1995,669,93−99)。キヌザルの三叉神経節の電気刺激は顔面血流を増加させたが、この顔面血流の増加は非ペプチドCGRPアンタゴニストBIBN4096BSによって遮断することができた(Doodsら、Br.J.Pharmacol.,2000,129,420−423)。従って、CGRPの血管効果はCGRPアンタゴニストによって減衰、予防または逆行させることができる。] [0004] ラット中硬膜動脈のCGRP媒介性血管拡張は、三叉神経尾状核のニューロンを感作することが示された(Williamsonら、The CGRP Family:Calcitonin Gene−Related Peptide(CGRP),Amylin,and Adrenomedullin,Landes Bioscience,2000,245−247)。同様に、偏頭痛中の硬膜血管の拡張は三叉神経ニューロンを感作し得る。頭蓋外疼痛および顔面異痛を含む偏頭痛付随症状の幾つかは、三叉神経ニューロン感作の結果であり得る(Bursteinら、Ann.Neurol.2000,47,614−624)。CGRPアンタゴニストは、ニューロン感作の効果の減衰、予防または逆行に有益であり得る。] [0005] CGRPアンタゴニストとして作用する本発明の化合物の能力によって、化合物はヒトおよび動物、特にヒトにおいてCGRPが関与する障害に有用な薬理学的薬剤となる。このような障害は、偏頭痛および群発頭痛(Doods,Curr Opin Inves Drugs,2001,2(9),1261−1268;Edvinssonら、Cephalalgia,1994,14,320−327);慢性緊張型頭痛(Ashinaら、Neurology,2000,14,1335−1340);疼痛(Yuら、Eur.J.Pharm.,1998,347,275−282);慢性疼痛(Hulseboschら、Pain,2000,86,163−175);神経性炎症および炎症疼痛(Holzer,Neurosci.,1988,24,739−768;Delay−Goyetら、Acta Physiol.Scanda.1992,146,537−538;Salmonら、Nature Neurosci.,2001,4(4),357−358);眼痛(May et al.Cephalalgia,2002,22,195−196);歯痛(Awawdehら、Int.Endocrin.J.,2002,35,30−36);非インスリン依存性糖尿病(Molinaら、Diabetes,1990,39,260−265);血管障害;炎症(Zhangら、Pain,2001,89,265);関節炎、気管支過敏症、喘息(Fosterら、Ann.NY Acad.Sci.,1992,657,397−404;Schiniら、Am.J.Physiol.,1994,267,H2483−H2490;Zhengら、J.Virol.,1993,67,5786−5791);ショック、敗血症(Beerら、Crit.Care Med.,2002,30(8),1794−1798);アヘン離脱症候群(Salmonら、Nature Neurosci.,2001,4(4),357−358);モルヒネ耐性(Menardら、J.Neurosci.,1996,16(7),2342−2351);男性および女性のホットフラッシュ(Chenら、Lancet,1993,342,49;Spetzら、J.Urology,2001,166,1720−1723);アレルギー性皮膚炎(Wallengren,Contact Dermatitis,2000,43(3),137−143);乾癬;脳炎、脳外傷、虚血、卒中、てんかんおよび神経変性疾患(Rohrenbeckら、Neurobiol.of Disease 1999,6,15−34);皮膚疾患(Geppetti and Holzer,Eds.,Neurogenic Inflammation,1996,CRCPress,Boca Raton,FL);神経性皮膚発赤、ばら色の皮膚(skin rosaceousness)および紅斑;耳鳴(Herzogら、J.Membrane Biology,2002,189(3),225);炎症性腸疾患、過敏性腸症候群(Hoffman et al.Scandinavian Journal of Gastroenterology,2002,37(4)414−422)および膀胱炎を含む。偏頭痛および群発頭痛を含む頭痛の緊急性または予防的治療が特に重要である。] [0006] 本発明は、CGRP受容体のリガンド、特にCGRP受容体のアンタゴニストとして有用な化合物、化合物の調製方法、治療における化合物の使用、化合物を含む医薬組成物および化合物を使用する治療方法に関する。] 先行技術 [0007] Goadsbyら、Ann.Neurol.,1990,28,183−187 Bellamyら、Headache,2006,46,24−33 Lassenら、Cephalalgia,2002,22,54−61 Olesenら、New Engl.J.Med.,2004,350,1104−1110 Petersenら、Clin.Pharmacol.Ther.,2005,77,202−213 Lance,Headache Pathogenesis:Monoamines,Neuropeptides,Purines and Nitric Oxide,Lippincott−Raven Publishers,1997,3−9 Goadsbyら、Ann.Neurol.,1988,23,193−196 Williamsonら、Cephalalgia,1997,17,525−531 Escottら、Brain Res.1995,669,93−99 Doodsら、Br.J.Pharmacol.,2000,129,420−423 Williamsonら、TheCGRP Family:Calcitonin Gene−Related Peptide(CGRP),Amylin,and Adrenomedullin,Landes Bioscience,2000,245−247 Bursteinら、Ann.Neurol.2000,47,614−624 Doods,Curr Opin Inves Drugs,2001,2(9),1261−1268 Edvinssonら、Cephalalgia,1994,14,320−327 Ashinaら、Neurology,2000,14,1335−1340 Yuら、Eur.J.Pharm.,1998,347,275−282 Hulseboschら、Pain,2000,86,163−175 Holzer,Neurosci.,1988,24,739−768 Delay−Goyetら、Acta Physiol.Scanda.1992,146,537−538 Salmonら、Nature Neurosci.,2001,4(4),357−358 May et al.Cephalalgia,2002,22,195−196 Awawdehら、Int.Endocrin.J.,2002,35,30−36 Molinaら、Diabetes,1990,39,260−265 Zhangら、Pain,2001,89,265 Fosterら、Ann.NY Acad.Sci.,1992,657,397−404 Schiniら、Am.J.Physiol.,1994,267,H2483−H2490 Zhengら、J.Virol.,1993,67,5786−5791 Beerら、Crit.Care Med.,2002,30(8),1794−1798 Menardら、J.Neurosci.,1996,16(7),2342−2351 Chenら、Lancet,1993,342,49 Spetzら、J.Urology,2001,166,1720−1723 Wallengren,Contact Dermatitis,2000,43(3),137−143 Rohrenbeckら、Neurobiol.of Disease 1999,6,15−34 Geppetti and Holzer,Eds.,Neurogenic Inflammation,1996,CRCPress,Boca Raton,FL Herzogら、J.Membrane Biology,2002,189(3),225 Hoffman et al.Scandinavian Journal of Gastroenterology,2002,37(4)414−422] [0008] 本発明は、CGRP受容体のアンタゴニストとして有用である、ならびにCGRP受容体が関与する疾患、例えば頭痛、特に偏頭痛および群発頭痛の治療または予防において有用である式I:] [0009] のイミダゾベンゾアゼピン化合物 [式中、可変要素R1A、R1B、R2、R3、R4、AおよびZは、本明細書に定義の通りである。]を対象とする。本発明はまた、これらの化合物を含む医薬組成物、ならびにCGRP受容体が関与する疾患の予防または治療におけるこれらの化合物および組成物の使用を対象とする。] [0010] (発明の詳細な記述) 本発明は、式I:] [0011] のイミダゾベンゾアゼピン化合物、ならびに医薬的に許容されるこの塩および個々のこの立体異性体 [式中、 Aは、NR5またはC(R5)2であり; Zは、] [0012] から選択され; AがNR5である場合、Zは、] [0013] からさらに選択され; R1AおよびR1Bは、 1)H、C1−C6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび複素環(前記アルキル、シクロアルキルおよび複素環は、 a)C1−6アルキル、 b)C3−6シクロアルキル、 c)非置換であり、または1から5個の置換基で置換されているアリール(置換基はR5から独立して選択される。)、 d)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されているヘテロアリール、 e)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されている複素環、 f)(F)pC1−3アルキル、 g)ハロゲン、 h)OR5、 i)O(CH2)sOR5、 j)CO2R5、 k)CN、 l)NR10R11および m)O(CO)R5 からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。);ならびに 2)アリールまたはヘテロアリール(前記アリールまたはヘテロアリールは、 a)C1−6アルキル、 b)C3−6シクロアルキル、 c)(F)pC1−3アルキル、 d)ハロゲン、 e)OR5、 f)CO2R5、 g)(CO)NR10R11、 h)SO2NR10R11、 i)N(R10)SO2R11、 j)S(O)mR5、 k)CN、 l)NR10R11および m)O(CO)R4 から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。) から独立して選択され; R2は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはNR10R11であり; R3は、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり; またはR2およびR3は、一緒になって結合して−C(H)=N−N(R9)−を形成しており、これによって縮合環を形成しており; R4は、水素、ハロ、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり; R5は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびベンジルから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−C6アルコキシで任意に置換されており; R10およびR11は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびベンジルから独立して選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−C6アルコキシで任意に置換されており、ただし、R10およびR11が同一窒素原子に結合している場合、R10およびR11ならびにこれらが両方とも結合している窒素は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルから選択される環を形成しており、これらの環は非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されており; pは、0から2q+1であり(q個の炭素を有する置換基の場合)、 mは、0から2であり; sは、1から3である。]を対象とする。] [0014] 式(I)の化合物の幾つかの実施形態において、R1Bは水素であり、およびR1Aは、 1)H、C1−C6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび複素環(前記アルキル、シクロアルキルおよび複素環は、 a)C1−6アルキル、 b)C3−6シクロアルキル、 c)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されているフェニル、 d)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されているヘテロアリール(ヘテロアリールは、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジンおよびチアゾールから選択される。); e)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されている複素環(複素環は、アゼチジン、ジオキサン、ジオキソラン、モルホリン、オキセタン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロフランおよびテトラヒドロピランから選択される。); f)(F)pC1−3アルキル、 g)ハロゲン、 h)OR5、 i)O(CH2)sOR5、 j)CO2R5、 k)CN、 l)NR10R11、 m)O(CO)R5 からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。); 2)フェニル、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジンおよびチアゾールから選択されるアリールまたはヘテロアリール(前記アリールまたはヘテロアリールは、 a)C1−6アルキル、 b)C3−6シクロアルキル、 c)(F)pC1−3アルキル、 d)ハロゲン、 e)OR5、 f)CO2R5、 g)(CO)NR10R11、 h)SO2NR10R11、 i)N(R10)SO2R11、 j)S(O)mR5、 k)CN、 l)NR10R11および m)O(CO)R5 からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。) から選択される。] [0015] 式(I)の化合物のある実施形態において、R1Bは水素であり、およびR1Aは、 a)C1−6アルキル、 b)ハロゲン、 c)OH、 d)OC1−6アルキルおよび e)NR10R11(例えば、NH2) からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されているC1−C6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである。] [0016] ある実施形態において、R2およびR3は、一緒になって結合して−C(H)=N−N(R9)−を形成しており、これによって縮合環を形成している。] [0017] 式(I)の化合物のある実施形態において、R4は、H、C1−6アルキルまたはハロゲンから選択され、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−C6アルコキシで任意に置換されている。] [0018] 式(I)の化合物のある実施形態において、Aは−CH2−である。他の実施形態において、Aは−NH−である。] [0019] 式(I)の化合物のある実施形態において、Zは、] [0020] から選択される。] [0021] 本発明はさらに、式(II)] [0022] の化合物、ならびに医薬的に許容されるこの塩、ならびにこのエナンチオマーおよびジアステレオマー [式中、R1A、R1B、R4、AおよびZは、本明細書に定義の通りである。]を含む追加のCGRPアンタゴニストを対象とする。] [0023] 本発明はさらに、式(III)] [0024] の化合物、ならびに医薬的に許容されるこの塩、ならびにこのエナンチオマーおよびジアステレオマー [式中、R1A、R1B、R4、AおよびZは、本明細書に定義の通りである。]を含む追加のCGRPアンタゴニストを対象とする。] [0025] 本発明はさらに、 1−(1−{[(7S)−4−クロロ−10−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン(実施例1); N−{(7R)−4−クロロ−10−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル}−4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(実施例2); N−{(7R)−4−クロロ−10−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル}−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロ−1H−スピロ[ピペリジン−4,4’−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン]−1−カルボキサミド(実施例3); N−[(7R)−4−クロロ−10−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]−2’−オキソ−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−カルボキサミド(実施例4) および医薬的に許容されるこれらの塩を含む式(I)の例示化合物1−16を対象とする。] [0026] 本発明はまた、式IからIIIの化合物または医薬的に許容されるこれらの塩および医薬的に許容される担体を含む、CGRPが関与する疾患または障害、例えば片頭痛を治療する医薬品または医薬組成物を対象とする。] [0027] 本発明はまた、CGRPが関与する疾患または障害、例えば片頭痛を治療するための、式IからIIIの化合物の使用を対象とする。] [0028] 本発明はさらに、式IからIIIの化合物を1種以上の医薬的に許容される担体と合わせることを含む、CGRPが関与する疾患または障害、例えば片頭痛を治療する医薬品または組成物を製造する方法を対象とする。] [0029] 上記の構造または下位構造の1つ以上が同一の指示記号を有する複数の置換基を記載している場合、このような各可変要素は同様に指定された各可変要素と同一であっても異なっていてもよいと解されるべきである。例えば、R5は式I中に複数箇所記載されており、式I中の各R5は、独立して、R5のもと定義された下位構造のいずれかであってよい。本発明は、所与の構造について各R5が同一でなければならない構造および下位構造に限定されるものではない。このことは、構造または下位構造中に複数箇所出現する任意の可変要素に関しても当てはまる。] [0030] 本発明の化合物は1つ以上の不斉中心を含有することができ、従ってラセミ体およびラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物および個々のジアステレオマーとして生じ得る。分子上の種々の置換基の性質に応じて、追加の不斉中心も存在し得る。このような各不斉中心は2種の光学異性体を独立して生成し、混合物として、および純粋または部分精製化合物としての考えられる光学異性体およびジアステレオマーの全てが本発明の範囲内に含まれるものとする。本発明はこれらの化合物のこのような異性体形態の全てを包含することを意味する。] [0031] 本明細書に記載の化合物の一部はオレフィン性二重結合を含有し、特に記載のない限り、EおよびZの幾何異性体の両方を含むことを意味する。] [0032] 本発明は、1個以上の水素原子が重水素によって置き換えられている式Iの化合物を含む。] [0033] 式Iに定義の化合物の互変異性体も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、カルボニル−CH2C(O)−基(ケト形)を含む化合物は互変異性を受けてヒドロキシル−CH=C(OH)−基(エノール形)を形成することができる。ケト形およびエノール形は両方とも本発明の範囲内に含まれる。] [0034] これらのジアステレオマーの独立合成またはこれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書に開示の方法の適切な改変によって当該分野において公知の通りに達成することができる。これらの絶対立体化学は、必要ならば公知の絶対配置の不斉中心を含有する試薬によって誘導体化される結晶性生成物または結晶性中間体のx線結晶解析によって決定することができる。] [0035] 所望により、化合物のラセミ混合物を個々のエナンチオマーが単離されるように分離することができる。分離は、当該分野において十分公知の方法、例えば、化合物のラセミ混合物のエナンチオマー的に純粋な化合物へのカップリングを行ってジアステレオマー混合物を形成し、次いで個々のジアステレオマーを標準的方法、例えば分別結晶化またはクロマトグラフィーによって分離することによって実施することができる。カップリング反応は、エナンチオマー的に純粋な酸または塩基を使用する塩の形成であることが多い。次いで、ジアステレオマー誘導体を付加されたキラル残基の開裂によって純粋なエナンチオマーに変換することができる。化合物のラセミ混合物はキラル固定相を利用するクロマトグラフィー法によって直接分離することもでき、この方法は当該分野において十分公知である。] [0036] または、化合物の任意のエナンチオマーを、当該分野において周知の方法によって光学的に純粋な出発材料または公知の立体配置の試薬を使用する立体選択的合成によって得ることができる。] [0037] 当業者に理解される通り、環構造を形成することができる置換基が開示されている場合(例えば、R1は、別のR1とともに環を形成することができ、R2は、別のR2とともに環を形成することができ、R10およびR11は、環を形成することができる、など)であっても、置換基の全ての組合せが環形成しやすいとは限らない。さらに、環形成することができる置換基であっても、環構造を形成していることも形成していないこともある。] [0038] 同じく当業者に理解される通り、本明細書に使用されるハロまたはハロゲンは、クロロ、フルオロ、ブロモおよびヨードを含むものとする。] [0039] 本明細書において使用される「アルキル」は、炭素−炭素二重結合または三重結合を有さない直鎖または分枝鎖の構造を意味するものとする。従って、C1−6アルキルは、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を直鎖または分枝鎖の配置で有する基を表すと定義され、従って、C1−6アルキルは、具体的には、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを含む。「シクロアルキル」は、この一部または全部が3個以上の原子の環を形成しているアルキルである。C0またはC0アルキルは、直接共有結合の存在を表すと定義される。] [0040] 「アルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有し、水素が追加の炭素−炭素二重結合によって置き換えられていてよい指定炭素原子数の直鎖または分枝鎖の構造およびこれらの組合せを意味する。例えば、C2−6アルケニルは、エテニル、プロペニル、1−メチルエテニル、ブテニルなどを含む。] [0041] 本明細書において使用される「アリール」は、少なくとも1個の環が芳香族である各環最大7員の任意の安定な単環式または二環式の炭素環を意味するものとする。このようなアリール要素の例としては、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルまたはビフェニルが挙げられる。] [0042] 本明細書において使用される「複素環」または「複素環式」という用語は、記載がある場合を除き、安定な5員から7員の単環式または安定な8員から11員の二環式の複素環系を表し、これらの複素環系は、飽和または不飽和のいずれかであり、炭素原子ならびにN、O、S、PおよびSiからなる群から選択される1から6個のヘテロ原子から構成され、ここで、窒素、硫黄およびリンのヘテロ原子は任意に酸化されていてよく、窒素のヘテロ原子は任意に第四級化されていてよく、上記定義の複素環のいずれかがベンゼン環に縮合している任意の二環式基を含む。複素環は、安定な構造を作出する任意のヘテロ原子または炭素原子において結合することができる。このような複素環式基の例としては、限定されるものではないが、アゼチジン、クロマン、ジヒドロフラン、ジヒドロピラン、ジオキサン、ジオキソラン、ヘキサヒドロアゼピン、イミダゾリジン、イミダゾリジノン、イミダゾリン、イミダゾリノン、インドリン、イソクロマン、イソインドリン、イソチアゾリン、イソチアゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、モルホリン、モルホリノン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、オキセタン、2−オキソヘキサヒドロアゼピン、2−オキソピペラジン、2−オキソピペリジン、2−オキソピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、ピラン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピロリジン、ピロリン、キヌクリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、チアモルホリン、チアゾリン、チアゾリジン、チオモルホリンおよびこれらのN−オキシドが挙げられる。] [0043] 本明細書において使用される「ヘテロアリール」という用語は、記載がある場合を除き、安定な5員から7員の単環式または安定な9員から10員の縮合二環式複素環系を表し、これらの複素環系は芳香環を含有し、これらの複素環系の任意の環は飽和であってよく(例えば、ピペリジニル)、または部分飽和もしくは不飽和であってよく(例えば、ピリジニル)、炭素原子ならびにN、O、S、PおよびSiからなる群から選択される1から6個のヘテロ原子から構成され、ここで、窒素、硫黄およびリンのヘテロ原子は任意に酸化されていてよく、窒素のヘテロ原子は任意に第四級化されていてよく、上記定義の複素環のいずれかがベンゼン環に縮合している任意の二環式基を含む。複素環は、安定な構造を作出する任意のヘテロ原子または炭素原子において結合することができる。このようなヘテロアリール基の例としては、限定されるものではないが、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、カルボリン、シンノリン、フラン、フラザン、イミダゾール、インダゾール、インドール、インドリジン、イソキノリン、イソチアゾール、イソオキサゾール、ナフチリジン、オキサジアゾール、オキサゾール、フタラジン、プテリジン、プリン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、キナゾリン、キノリン、キノキサリン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオフェン、トリアジン、トリアゾールおよびこれらのN−オキシドが挙げられる。] [0044] C1−C6アルコキシにおけるような「アルコキシ」という用語は、直鎖、分枝鎖および環状の立体配置の1から6個の炭素原子のアルコキシ基を含むことを意味するものとする。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げられる。] [0045] 本明細書において使用される「医薬的に許容される」という表現は、適正な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答または他の問題もしくは合併症を示さずヒトおよび動物の組織に接触させて使用するのに好適な、妥当なベネフィット/リスク比に相応する化合物、材料、組成物および/または剤形を意味する。] [0046] 本明細書において使用される「医薬的に許容される塩」は、親化合物がこの酸塩または塩基塩の作製によって改変された誘導体を意味する。医薬的に許容される塩の例としては、限定されるものではないが、塩基性残基、例えばアミンの無機または有機酸塩;酸性残基、例えばカルボン酸のアルカリまたは有機塩などを含む。医薬的に許容される塩は、例えば、無毒性の無機もしくは有機酸から形成された親化合物の慣用の無毒性塩または第四級アンモニウム塩を含む。例えば、このような慣用の無毒性塩は、無機酸から、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などから誘導された塩、有機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタン二スルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸などから調製された塩を含む。] [0047] ある場合に存在するある可変要素の数は、存在する炭素の数に換算して定義される。例えば、可変要素「p」は、以下「q個の炭素を有する置換基の場合、pは0から2q+1である」と定義されることがある。置換基が「(F)pC1−3アルキル」である場合、これは、1個の炭素が存在する場合、最大2(1)+1=3個のフッ素が存在することを意味する。2個の炭素が存在する場合、最大2(2)+1=5個のフッ素が存在し、3個の炭素が存在する場合、最大2(3)+1=7個のフッ素が存在する。] [0048] 本発明の化合物が塩基性である場合、塩は、無機および有機酸を含む医薬的に許容される無毒性酸から調製することができる。このような酸は、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムシン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などを含む。本発明の一態様において、塩は、クエン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、マレイン酸塩、リン酸塩、硫酸塩、フマル酸塩および酒石酸塩である。本明細書において使用される式Iの化合物という表現は、医薬的に許容されるこの塩も含むと解される。] [0049] 本発明の例示は、実施例および本明細書に開示の化合物の使用である。本発明の範囲内の具体的化合物は、以下の実施例に開示の化合物ならびに医薬的に許容されるこれらの塩および個々のこれらのジアステレオマーからなる群から選択される化合物を含む。] [0050] 主題化合物は、化合物の有効量を投与することを含む、CGRP受容体の拮抗を必要とする患者、例えば哺乳動物においてCGRP受容体を拮抗する方法において有用である。本発明は、CGRP受容体アンタゴニストとしての、本明細書に開示の化合物の使用を対象とする。霊長類、特にヒトの他、種々の他の哺乳動物を本発明の方法によって治療することができる。] [0051] 本発明の別の実施形態は、CGRP受容体アンタゴニストである化合物の治療有効量を患者に投与することを含む、患者においてCGRP受容体が関与する疾患または障害を治療し、管理し、寛解し、またはCGRP受容体が関与する疾患または障害のリスクを軽減する方法を対象とする。] [0052] 本発明はさらに、本発明の化合物を医薬担体または希釈剤と合わせることを含む、ヒトおよび動物においてCGRP受容体活性を拮抗する医薬品の製造方法を対象とする。] [0053] 本方法において治療される対象は、一般に、CGRP受容体活性の拮抗が望まれる哺乳動物、例えばヒトの男性または女性である。「治療有効量」という用語は、研究者、獣医師、医師または他の臨床家によって求められている組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を誘起する主題化合物の量を意味する。本明細書において使用される「治療」という用語は、特に、このような疾患または障害の素因のある患者における上記病態の治療および予防または予防的療法の両方を意味する。] [0054] 本明細書において使用される「組成物」という用語は、特定の成分を特定の量で含む生成物、および特定の量の特定の成分の組合せから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。医薬組成物に関するこのような用語は、(1種以上の)有効成分および担体を構成する(1種以上の)不活性成分を含む生成物、ならびに成分の任意の2種以上の組合せ、錯体化もしくは凝集から、または成分の1種以上の解離から、または成分の1種以上の別の反応もしくは相互作用のタイプから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物および医薬的に許容される担体を混合することによって作製された任意の組成物を包含する。「医薬的に許容される」は、担体、希釈剤または賦形剤が配合物の他の成分と適合性でなければならないこと、およびこのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。] [0055] 本発明は、本発明の化合物のプロドラッグをこの範囲内に含む。一般に、このようなプロドラッグは、要求される化合物にインビボで容易に変換可能な本発明の化合物の官能誘導体である。従って、本発明の治療方法において、化合物「の投与」または化合物「を投与する」という用語は、具体的に開示した化合物または具体的に開示しないが患者に投与した後に特定の化合物にインビボで変換する化合物による、記載された種々の病態の治療を包含する。好適なプロドラッグ誘導体を選択および調製するための慣用の手順は、例えば、「Design of Prodrugs,」ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。これらの化合物の代謝産物は、本発明の化合物を生物学的環境に導入した際に生成される活性種を含む。] [0056] CGRP受容体活性のアンタゴニストとしての本発明による化合物の有用性は、当該分野において公知の方法によって実証することができる。受容体に対する125I−CGRPの結合阻害およびCGRP受容体の機能拮抗は、以下の通り測定した: 天然型受容体結合アッセイ:SK−N−MC細胞膜中の受容体に対する125I−CGRPの結合は、本質的に文献の記載通りに実施した(Edvinsson et al.(2001)Eur.J.Pharmacol.415,39−44)。簡単に説明すると、10pMの125I−CGRPおよびアンタゴニストを含有する結合緩衝液[10mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl2および0.2%のウシ血清アルブミン(BSA)]1mL中で膜(25μg)を温置した。室温において3時間温置した後、0.5%ポリエチレンイミンによって3時間遮断しておいたGFBガラス繊維フィルタープレート(PerkinElmer)に通して濾過することによってアッセイを終結した。フィルターを氷冷アッセイ緩衝液(10mMのHEPES、pH7.4および5mMのMgCl2)によって3回洗浄し、次いでプレートを風乾した。シンチレーション液(50μL)を添加し、Topcount(Packard Instrument)によって放射能を計数した。データ分析はPrismを使用して実施し、Kiは、Cheng−Prusoffの式(Cheng & Prusoff(1973)Biochem.Pharmacol.22,3099−3108)を使用して決定した。] [0057] 組換え受容体:ヒトCL受容体(Genbankアクセッション番号L76380)を発現ベクターpIREShyg2(BD Biosciences Clontech)中に5’NheIおよび3’PmeIフラグメントとしてサブクローン化した。ヒトRAMP1(Genbankアクセッション番号AJ001014)を発現ベクターpIRESpuro2(BD Biosciences Clontech)中に5’NheIおよび3’NotIフラグメントとしてサブクローン化した。10%のウシ胎仔血清(FBS)、100単位/mLのペニシリンおよび100μg/mLのストレプトマイシンを補充した4.5g/Lのグルコース、1mMのピルビン酸ナトリウムおよび2mMのグルタミンを有するDMEM中でHEK293細胞(ヒト胚性腎細胞;ATCC#CRL−1573)を培養し、37℃および95%湿度において維持した。細胞をHBSS中の0.25%のトリプシン(0.1%のEDTAを有する。)によって処理することによって継代培養した。DNA10μgを30μgのLipofectamine2000(Invitrogen)とともに75cm2フラスコ中で同時形質移入することによって安定な細胞系世代を確立した。CL受容体およびRAMP1発現コンストラクトを等量で同時形質移入した。形質移入の24時間後、細胞を希釈し、翌日に選択培地(増殖培地+300μg/mLのヒグロマイシンおよび1μg/mLのピューロマイシン)を添加した。FACSVantage SE(Becton Dickinson)を利用する単一細胞分取(single cell deposition)によってクローン細胞系を生成した。細胞増殖のために増殖培地を150μg/mLのヒグロマイシンおよび0.5μg/mLのピューロマイシンに調整した。] [0058] 組換え受容体結合アッセイ:組換えヒトCL受容体/RAMP1を発現する細胞をPBSによって洗浄し、50mMのHEPES、1mMのEDTAおよびCompleteプロテアーゼ阻害剤(Roche)を含有する採集緩衝液中に採集した。細胞懸濁液を実験用ホモジナイザーによって粉砕し、48000gにおいて遠心分離して膜を単離した。ペレットを250mMのスクロースを加えた採集緩衝液中で再懸濁し、−70℃において保存した。結合アッセイのために、膜20μgを、10pMの125I−hCGRP(GE Healthcare)およびアンタゴニストを含有する1mlの結合緩衝液(10mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl2および0.2%のBSA)中で室温において3時間温置した。0.05%のポリエチレンイミンによって遮断しておいた96ウェルGFBガラス繊維フィルタープレート(PerkinElmer)に通して濾過することによってアッセイを終結した。フィルターを氷冷アッセイ緩衝液(10mMのHEPES、pH7.4および5mMのMgCl2)によって3回洗浄した。シンチレーション液を添加し、プレートをTopcount(Packard)によって計数した。非特異的結合を測定し、データ分析を実施し、結合CPMデータを以下の式に当てはめる非線形最小二乗法を使用することによって見かけの解離定数(Ki)を決定した:] [0059] 式中、Yは、観察された結合CPM、Ymaxは全結合の計数した数、Yminは非特異的結合の計数した数、(Ymax−Ymin)は特異的結合の計数した数、%Imaxは最大阻害パーセント、%Iminは最小%阻害パーセント、ラジオラベルはプローブ、Kdは高温飽和実験によって決定した受容体に対するラジオリガンドの見かけの解離定数である。] [0060] 組換え受容体機能アッセイ:アッセイ前に、細胞を完全増殖培地中で96ウェルのポリ−D−リシン被覆プレート(Corning)中で85000細胞/ウェルにおいて平板培養し、約19時間培養した。細胞をPBSによって洗浄し、次いでL−グルタミンおよび1g/LのBSAを有するCellgro Complete Serum−Free/Low−Protein培地(Mediatech,Inc.)中で阻害剤とともに37℃および95%湿度において30分間温置した。イソブチル−メチルキサンチンを濃度300μMにおいて細胞に添加し、37℃において30分間温置した。ヒトα−CGRPを濃度0.3nMにおいて細胞に添加し、37℃において5分間温置させた。α−CGRP刺激後、細胞をPBSによって洗浄し、製造業者の推薦プロトコールによって2段階アッセイ手順を利用してcAMP定量処理した(cAMP SPAダイレクトスクリーニングアッセイシステム;RPA 559;GE Healthcare)。用量応答曲線を座標で示し、式y=((a−d)/(1+(x/c)b)+d(式中、y=応答、x=用量、a=最大応答、d=最小応答、c=変曲点およびb=傾き)によって定義された4パラメータロジスティック適合からIC50値を決定した。] [0061] 特に、実施例4の化合物を試験し、化合物は、上記アッセイにおいて1μM未満のKiまたはIC50値でCGRP受容体アンタゴニストとしての活性を有した。このような結果は、CGRP受容体のアンタゴニストとしての使用における化合物の固有活性を示している。] [0062] 本発明の化合物のCGRPアンタゴニストとして作用する能力によって、化合物はヒトおよび動物、特にヒトにおいてCGRPが関与する障害に有用な薬理学的薬剤となる。] [0063] 本発明の化合物は、以下の病態または疾患の1つ以上の治療、予防、寛解、管理またはリスク軽減において有用性を有する:頭痛;偏頭痛;群発頭痛;慢性緊張型頭痛;疼痛;慢性疼痛;神経性炎症および炎症疼痛;神経因性疼痛;眼痛;歯痛;糖尿病;非インスリン依存性糖尿病;血管障害;炎症;関節炎;気管支過敏症、喘息;ショック;敗血症;アヘン離脱症候群;モルヒネ耐性;男性および女性のホットフラッシュ;アレルギー性皮膚炎;乾癬;脳炎;脳外傷;てんかん;神経変性疾患;皮膚疾患;神経性皮膚発赤、ばら色の皮膚および紅斑;炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、膀胱炎;ならびにCGRP受容体の拮抗によって治療または予防することができる他の病態。偏頭痛および群発頭痛を含む頭痛の緊急性または予防的治療が特に重要である。] [0064] 主題化合物はさらに、本明細書に記載の疾患、障害および病態を予防し、治療し、管理し、寛解し、または本明細書に記載の疾患、障害および病態のリスクを軽減する方法において有用である。] [0065] 主題化合物はさらに、他の薬剤と組み合わせて、上記の疾患、障害および病態を予防し、治療し、管理し、寛解し、または上記の疾患、障害および病態のリスクを軽減する方法において有用である。] [0066] 本発明の化合物は、式Iの化合物または他の薬物が有用性を有する疾患または病態の治療、予防、管理、寛解またはリスク軽減において、薬物の組合せがいずれかの薬物単独よりも安全であり、または有効である場合に1種以上の他の薬物と組み合わせて使用することができる。このような(1種以上の)他の薬物は、これらの薬物の一般に使用される経路および量で式Iの化合物と同時にまたは順次に投与することができる。式Iの化合物を1種以上の他の薬物と同時に使用する場合、このような他の薬物および式Iの化合物を含有する単位剤形の医薬組成物が好ましい。しかしながら、組合せ療法は、式Iの化合物および1種以上の他の薬物が異なる重複スケジュールに基づき投与される治療も含むことができる。本発明の化合物および1種以上の他の有効成分を組み合わせて使用する場合、本発明の化合物および他の有効成分を、それぞれを単独で使用する場合よりも低い用量で使用することができることも企図される。従って、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物の他に1種以上の他の有効成分を含有する医薬組成物を含む。] [0067] 例えば本発明の化合物は、抗偏頭痛剤、例えば、エルゴタミンおよびジヒドロエルゴタミンまたは他のセロトニンアゴニスト、特に5−HT1B/1Dアゴニスト、例えば、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、アルモトリプタン、フロバトリプタン、ドニトリプタンおよびリザトリプタン、5−HT1Dアゴニスト、例えばPNU−142633ならびに5−HT1Fアゴニスト、例えばLY334370;シクロオキシゲナーゼ阻害剤、例えば選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、例えば、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブまたはパラコキシブ(paracoxib);非ステロイド系抗炎症剤またはサイトカイン抑制性抗炎症剤、例えば、イブプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、スリンダク、メロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、ロルノキシカム、ケトロラク、エトドラク、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸、ジクロフェナク、オキサプロジン、アパゾン、ニメスリド、ナブメトン、テニダップ、エタネルセプト、トルメチン、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、ジフルニサル、サルサラート、オルサラジンまたはスルファサラジンなどのような化合物;またはグルココルチコイドと併用することができる。同様に本発明の化合物は、鎮痛薬、例えば、アスピリン、アセトアミノフェン、フェナセチン、フェンタニル、スフェンタニル、メタドン、アセチルメタノール、ブプレノルフィンまたはモルヒネとともに投与することができる。] [0068] さらに本発明の化合物は、インターロイキン阻害剤、例えばインターロイキン−1阻害剤;NK−1受容体アンタゴニスト、例えばアプレピタント;NMDAアンタゴニスト;NR2Bアンタゴニスト;ブラジキニン−1受容体アンタゴニスト;アデノシンA1受容体アゴニスト;ナトリウムチャネル遮断薬、例えばラモトリギン;アヘンアゴニスト、例えば、酢酸レボメタジルまたは酢酸メタジル;リポキシゲナーゼ阻害剤、例えば5−リポキシゲナーゼ阻害剤;アルファ受容体アンタゴニスト、例えばインドラミン;アルファ受容体アゴニスト;バニロイド受容体アンタゴニスト;レニン阻害剤;グランザイムB阻害剤;サブスタンスPアンタゴニスト;エンドセリンアンタゴニスト;ノルエピネフリン前駆体;抗不安剤、例えば、ジアゼパム、アルプラゾラム、クロルジアゼポキシドおよびクロラゼパート;セロトニン5HT2受容体アンタゴニスト;オピオイドアゴニスト、例えば、コデイン、ヒドロコドン、トラマドール、デキストロプロポキシフェンおよびフェブタニル(febtanyl);mGluR5アゴニスト、アンタゴニストまたは増強剤;GABAA受容体調節物質、例えばアカンプロサートカルシウム;ニコチンを含むニコチンアンタゴニストまたはアゴニスト;ムスカリンアゴニストまたはアンタゴニスト;選択的セロトニン再取り込み阻害剤、例えば、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、デュロキセチン、エスシタロプラムまたはシタロプラム;抗うつ薬、例えば、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、クロミプラミン、イミプラミン、ベンラファキシン、ドキセピン、プロトリプチリン、デシプラミン、トリミプラミンまたはイミプラミン;ロイコトリエンアンタゴニスト、例えば、モンテルカストまたはザフィルルカスト;一酸化窒素の阻害剤または一酸化窒素合成の阻害剤と併用することができる。] [0069] 本発明の化合物はまた、ギャップジャンクション阻害剤;ニューロン性カルシウムチャネル遮断薬、例えばシバミド;AMPA/KAアンタゴニスト、例えばLY293558;シグマ受容体アゴニスト;およびビタミンB2と併用することができる。] [0070] 本発明の化合物はまた、エルゴタミンおよびジヒドロエルゴタミン以外の麦角アルカロイド、例えば、エルゴノビン、エルゴノビン、メチルエルゴノビン、メテルゴリン、メシル酸エルゴロイド、ジヒドロエルゴコルニン、ジヒドロエルゴクリスチン、ジヒドロエルゴクリプチン、ジヒドロ−α−エルゴクリプチン、ジヒドロ−β−エルゴクリプチン、エルゴトキシン、エルゴコルニン、エルゴクリスチン、エルゴクリプチン、α−エルゴクリプチン、β−エルゴクリプチン、エルゴシン、エルゴスタン、ブロモクリプチンまたはメチセルギドと併用することができる。] [0071] さらに本発明の化合物は、ベータ−アドレナリンアンタゴニスト、例えば、チモロール、プロパノロール、アテノロール、メトプロロールまたはナドロールなど;MAO阻害剤、例えばフェネルジン;カルシウムチャネル遮断薬、例えば、フルナリジン、ジルチアゼム、アムロジピン、フェロジピン、ニソリピン(nisolipine)、イスラジピン、ニモジピン、ロメリジン、ベラパミル、ニフェジピンまたはプロクロルペラジン;神経抑制薬、例えば、オランザピン、ドロペリドール、プロクロルペラジン、クロルプロマジンおよびクエチアピン;抗痙攣薬、例えば、トピラマート、ゾニサミド、トナベルサット、カラベルサット、レベチラセタム、ラモトリギン、チアガビン、ガバペンチン、プレガバリンまたはジバルプロエックスナトリウム;降圧薬、例えばアンギオテンシンIIアンタゴニスト、例えば、ロサルタン、イルベサルタン、バルサルタン、エプロサルタン、テルミサルタン、オルメサルタン、メドキソミル、カンデサルタンおよびカンデサルタンシレキセチル、アンギオテンシンIアンタゴニスト、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、例えば、リシノプリル、エナラプリル、カプトプリル、ベナゼプリル、キナプリル、ペリンドプリル、ラミプリルおよびトランドラプリル;またはボツリヌス毒素AもしくはB型と併用することができる。] [0072] 本発明の化合物は、増強剤、例えば、カフェイン、H2−アンタゴニスト、シメチコン、水酸化アルミニウムまたはマグネシウム;充血除去薬、例えば、オキシメタゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメタゾリン、プロピルヘキセドリンまたはlevo−デスオキシ−エフェドリン;鎮咳薬、例えば、カラミフェン、カルベタペンタンまたはデキストロメトルファン;利尿薬;腸管運動促進剤、例えば、メトクロプラミドまたはドンペリドン;鎮静性または抗鎮静性の抗ヒスタミン薬、例えば、アクリバスチン、アザタジン、ブロモジフェンヒドラミン、ブロモフェニラミン、カルビノキサミン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デキスブロムフェニラミン、デキスクロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、ロラタジン、フェニンダミン、フェニラミン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリラミン、テルフェナジン、トリプロリジン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミンまたはプソイドエフェドリンと併用することができる。本発明の化合物は、制吐薬と併用することもできる。] [0073] 特に好ましい実施態様において、本発明の化合物は、抗偏頭痛剤、例えば:エルゴタミンまたはジヒドロエルゴタミン;5−HT1アゴニスト、特に5−HT1B/1Dアゴニスト、特にスマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、アルモトリプタン、フロバトリプタン、ドニトリプタン、アビトリプタンおよびリザトリプタンならびに他のセロトニンアゴニスト;シクロオキシゲナーゼ阻害剤、例えば選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、特にロフェコキシブ、エトリコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブまたはパラコキシブと併用される。] [0074] 上記の組合せは、本発明の化合物および1種の他の有効化合物の組合せだけでなく、本発明の化合物および2種以上の他の有効化合物の組合せを含む。同様に、本発明の化合物は、本発明の化合物が有用である疾患または病態の予防、治療、管理、寛解またはリスク軽減において使用される他の薬物と組み合わせて使用することができる。このような他の薬物は、これらの薬物の一般に使用される経路および量で本発明の化合物と同時にまたは順次に投与することができる。本発明の化合物が1種以上の他の薬物と同時に使用される場合、本発明の化合物の他にこのような他の薬物を含有する医薬組成物が好ましい。従って、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物の他に1種以上の他の有効成分も含有する医薬組成物を含む。] [0075] 本発明の化合物と(1種以上の)他の有効成分との重量比は変えることができ、各成分の有効用量に依存する。一般に、それぞれの有効用量が使用される。従って、例えば、本発明の化合物を別の薬剤と組み合わせる場合、本発明の化合物と別の薬剤との重量比は、一般に約1000:1から約1:1000または約200:1から約1:200の範囲である。本発明の化合物および他の有効成分の組合せも一般に上記の範囲内であるが、それぞれの場合において、各有効成分の有効用量が使用されるべきである。] [0076] このような組合せにおいて、本発明の化合物および他の有効薬剤は、別個にまたは併用して投与することができる。さらに、一方の要素の投与は、(1種以上の)他方の薬剤の投与前、投与と同時または投与後であってよく、同一の投与経路を介しても異なる投与経路を介してもよい。] [0077] 本発明の化合物は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、槽内注射もしくは注入、皮下注射または植込)、噴霧吸入、鼻腔内、膣内、直腸内、舌下または外用の投与経路によって投与することができ、単独でまたは一緒に、各投与経路に適切な慣用の医薬的に許容される無毒性の担体、補助剤およびビヒクルを含有する好適な投与量単位配合物として配合することができる。本発明の化合物は、温血動物の治療の他、ヒトにおける使用に有効である。] [0078] 本発明の化合物を投与するための医薬組成物は、投与量単位形態で提供することが便利であり得、製薬分野において周知の方法のいずれかによって調製することができる。全ての方法は、有効成分を1種以上の補助成分を構成する担体と会合させる段階を含む。一般に、医薬組成物は、有効成分を液体担体もしくは微粉砕固体担体またはこの両方と均一および均質に会合させ、次いで必要ならば生成物を所望の配合物に成形することによって調製される。医薬組成物中において、有効化合物は疾患の過程または状態に所望の効果をもたらすのに十分な量で含まれる。本明細書において使用される「組成物」という用語は、特定の成分を特定の量で含む生成物、および特定の量の特定の成分の組合せから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。] [0079] 有効成分を含有する医薬組成物は、例えば、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ、水性もしくは油性の懸濁剤、分散性の散剤または顆粒剤、乳剤、液剤、硬もしくは軟カプセル剤、またはシロップ剤またはエリキシル剤のような経口使用に好適な形態であり得る。経口使用を目的とする組成物は、医薬組成物の製造について当該分野において公知の任意の方法によって調製することができ、このような組成物は、医薬的に洗練された美味な製剤を提供するために甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤からなる群から選択される1種以上の薬剤を含有してよい。錠剤は、有効成分を錠剤の製造に好適な医薬的に許容される無毒性賦形剤との混合物として含有する。これらの賦形剤は、例えば不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプンまたはアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチンまたはアラビアゴム;および滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。錠剤は、未被覆であってよく、または公知技術によって被覆して胃腸管内での崩壊および吸収を遅延させ、これによって長期間にわたり持続作用を提供することができる。例えば、徐放性材料、例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルを使用することができる。錠剤は、米国特許4,256,108;米国特許4,166,452;および米国特許4,265,874に記載の技術によって被覆して制御放出型の浸透圧療法錠剤を形成することもできる。経口錠剤は、即時放出型、例えば、速溶錠またはオブラート剤、急速溶解錠または速溶解フィルムに配合することもできる。] [0080] 経口使用のための配合物は、有効成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムもしくはカオリンと混合された硬ゼラチンカプセル剤、または有効成分が水もしくは油媒体、例えば、ピーナッツ油、液体パラフィンもしくはオリーブ油と混合された軟ゼラチンカプセル剤として提供することもできる。] [0081] 水性懸濁剤は、有効材料を水性懸濁剤の製造に好適な賦形剤との混合物として含有する。このような賦形剤は、懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ−プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムであり;分散剤または湿潤剤は、天然産のホスファチド、例えばレシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアラート、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレアート、またはエチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレアートであってよい。水性懸濁剤は、1種以上の保存剤、例えば、エチルまたはn−プロピル、p−ヒドロキシベンゾアート、1種以上の着色剤、1種以上の香味剤および1種以上の甘味剤、例えば、スクロースまたはサッカリンを含有してもよい。] [0082] 油性懸濁剤は、植物油、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油もしくはヤシ油または鉱油、例えば液体パラフィン中に有効成分を懸濁することによって配合することができる。油性懸濁剤は、増粘剤、例えばミツロウ、硬質パラフィンまたはセチルアルコールを含有してよい。美味な経口製剤を提供するため、上記に挙げたような甘味剤および香味剤を添加することができる。これらの組成物は、酸化防止剤、例えばアスコルビン酸を添加することによって保存することができる。] [0083] 水の添加による水性懸濁剤の調製に好適な分散性の散剤および顆粒剤は、有効成分を分散剤または湿潤剤、懸濁化剤および1種以上の保存剤との混合物として提供する。好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤は、上記のものによって例示される。追加の賦形剤、例えば甘味剤、香味剤および着色剤も存在してよい。] [0084] 本発明の医薬組成物は、水中油型乳剤の形態であってもよい。油相は、植物油、例えばオリーブ油もしくはラッカセイ油、または鉱油、例えば液体パラフィンまたはこれらの混合物であってよい。好適な乳化剤は、天然産のゴム、例えば、アラビアゴムまたはトラガカントゴム、天然産のホスファチド、例えば、ダイズ、レシチン、ならびに脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されたエステルもしくは部分エステル、例えばソルビタンモノオレアートおよび前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートであってよい。乳剤は、甘味剤および香味剤を含有してもよい。] [0085] シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールまたはスクロースと配合することができる。このような配合物は、粘滑剤、保存剤ならびに香味剤および着色剤を含有してもよい。] [0086] 医薬組成物は、無菌注射用の水性または油性の懸濁剤の形態であってよい。この懸濁剤は、上記の好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して公知技術によって配合することができる。無菌注射用製剤は、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液のような非経口的に許容される無毒性の希釈剤または溶媒中の無菌注射用液剤または懸濁剤であってもよい。使用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、Ringer液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、溶媒または懸濁媒体として無菌不揮発油も慣用的に使用される。この目的のため、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性不揮発油を使用することができる。さらに脂肪酸、例えばオレイン酸も注射剤の調製において使用される。] [0087] 本発明の化合物は、薬物を直腸投与する座剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、常温において固体であるが直腸温度において液体であり、従って直腸内で溶けて薬物を放出する好適な非刺激性賦形剤と薬物を混合することによって調製することができる。このような材料は、ココア脂およびポリエチレングリコールである。] [0088] 外用使用のため、本発明の化合物を含有するクリーム剤、軟膏剤、ゼリー剤、液剤または懸濁剤などが使用される。同様に、経皮貼付剤を外用投与に使用することもできる。] [0089] 本発明の医薬組成物および方法はさらに、上記の病理学的状態の治療において通常適用される本明細書に記載の他の治療有効化合物を含むことができる。] [0090] CGRP受容体活性の拮抗を要求する病態の治療、予防、管理、寛解またはリスク軽減において、適切な投与量レベルは、一般に、1日当たり患者の体重1kg当たり約0.01から500mgであり、この量を単回用量または複数回用量で投与することができる。好適な投与量レベルは、1日当たり約0.01から250mg/kg、1日当たり約0.05から100mg/kgまたは1日当たり約0.1から50mg/kgであり得る。この範囲内において、投与量は、1日当たり0.05から0.5、0.5から5または5から50mg/kgであり得る。経口投与のため、治療すべき患者への投与量を症状に応じて調整するために有効成分1.0から1000ミリグラム、特に、有効成分1.0、5.0、10.0、15.0、20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0および1000.0ミリグラムを含有する錠剤の形態で組成物を提供することができる。化合物は1日当たり1から4回の投与計画で投与することができ、または1日当たり1または2回投与することができる。] [0091] 頭痛、偏頭痛、群発頭痛または本発明の化合物の適応症である他の疾患の治療、予防、管理、寛解またはリスク軽減にあたり、本発明の化合物が動物体重1kg当たり約0.1ミリグラムから約100ミリグラムの1日投与量で、単回1日用量として、もしくは1日当たり2から6回の分割用量で投与されるか、または持効性形態で投与されると、一般に十分な結果が得られる。ほとんどの大型哺乳動物については、総1日投与量は約1.0ミリグラムから約1000ミリグラム、または約1ミリグラムから約50ミリグラムである。70kgのヒト成人の場合、総1日用量は一般に約7ミリグラムから約350ミリグラムである。この投与量の投与計画は、最適な治療応答を提供するように調整することができる。] [0092] しかしながら、任意の特定の患者についての具体的な用量レベルおよび投与頻度は変えることができ、使用される具体的化合物の活性、化合物の代謝安定性および作用持続性、年齢、体重、全身健康状態、性別、食事、投与方式および時間、排泄速度、薬物の組合せ、特定の病態の重篤度、治療を受けている宿主を含む種々の要因に依存すると解される。] [0093] 本発明の化合物の幾つかの調製方法を以下のスキームおよび実施例において説明する。出発材料は、当該分野において公知の手順によって、または本明細書に説明の通り作製される。] [0094] 反応スキーム 本発明の化合物の合成の一例において、2種のアミン、例えばスキーム1に示す1および2を、4−ニトロフェニルクロロホルマートと反応させて尿素3を生じさせることができる。4−ニトロフェニルクロロホルマートに代えて、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾールまたはホスゲンもこのような尿素の形成において有効であり得る。スキーム1および2に説明の方法、ならびに有機合成の当業者に公知の広範な他の転換を使用して本発明の化合物を合成することができる。] [0095] ] [0096] スキーム2において、アミン2とカルボン酸(例えば4)との標準的なカップリングを使用して、本発明の化合物、例えば構造5を提供することができる。このようなカップリング反応は、種々の公知の試薬および条件を使用して実施することができる。例としては、EDCおよびHOBTのDMF中での使用、PyBOPのCH2Cl2中での使用またはHATUのDMF中での使用が挙げられる。または、カルボン酸を、例えば対応する酸塩化物または無水物として活性化させて対象のアミンとの効率的な反応を提供することができる。] [0097] ] [0098] スキーム3において、アミン(例えば1)とタイプ6のカルボン酸との標準的なカップリングを使用して本発明の化合物、例えば構造7を提供することができる。このようなカップリング反応は、種々の公知の試薬および条件を使用して実施することができる。例としては、EDCおよびHOBTのDMF中での使用、PyBOPのCH2Cl2中での使用またはHATUのDMF中での使用が挙げられる。または、カルボン酸を、例えば対応する酸塩化物または無水物として活性化させて対象のアミンとの効率的な反応を提供することができる。] [0099] ] [0100] 縮合イミダゾールをスキーム4に示す通りに調製する。クロロメチル中間体8(Chaturvedulaら、WO2006/052378、Chaturvedulaら、WO2006/0229447)をパラメトキシベンジルアミンと反応させ、次いで加熱によりカプロラクタム10に環化する。保護基をトリフルオロ酢酸およびメタンスルホン酸によって除去してアミン11を提供し、次いでアミン11をBoc無水物によって保護して12を生じさせる。Laweson試薬によって処理することによってチオラクタム13を調製する。チオアミド13を塩化水銀(II)の存在下で種々のアミノアルコール14と反応させてアミジン15を生じさせる。Dess−Martinペルヨージナンまたはピリジニウムジクロマートのいずれかを使用する同時閉環によってアルコールを酸化することによって、最後に一般式16のイミダゾールをもたらす。酢酸エチル中でHClガスによってBoc保護基を除去することによって、一般構造1のアミンが生じる。] [0101] ] [0102] または、中間体13は、スキーム5に示す通り、塩化水銀(II)触媒下でアミノケトン17によって処理することによって16に直接変換することができる。] [0103] ] [0104] 一般構造4の縮合イミダゾールをスキーム6に示す通りに調製する。クロロメチル中間体8(Chaturvedulaら、WO2006/052378、Chaturvedulaら、WO2006/0229447)をパラメトキシベンジルアミンと反応させ、次いで加熱によって縮合カプロラクタム20に環化する。パラ−メトキシベンジル基を硝酸第二セリウムアンモニウムによって除去し、Laweson試薬によって処理することによってチオラクタムを調製する。チオアミド22を塩化水銀(II)の存在下で種々のアミノアルコール14と反応させてアミジン23を生じさせる。Dess−Martinペルヨージナンまたはピリジニウムジクロマートのいずれかを使用する同時閉環によってアルコールを酸化することによって、最後に一般式24のイミダゾールをもたらす。または、チオアミド22をアミノケトン、例えば17と直接反応させて縮合イミダゾール24を生じさせることができる。このエステルのけん化によって、一般構造4の化合物を生じさせる。] [0105] ] [0106] イミダゾール合成に要求されるアミノアルコール14は、市販のものであり、またはスキーム7に示す通りに調製した。アルデヒド25をトリメチルシリルシアニドによって処理することによって、シアノヒドリン26を生じさせ、シアノヒドリン26を水素化リチウムアルミニウムによって適切なアミノアルコール21に還元することができる。] [0107] ] [0108] トリアゾール誘導体をスキーム7に示す通りに調製する。チオアミド27にヒドラジンを添加することによって、対応するヒドラジド28を生じさせる。種々のカルボン酸または酸塩化物を標準的条件下でカップリングに供し、閉環後に所望の縮合トリアゾール29を得ることができる。酸によって脱保護することによってアミン30を提供する。30の化合物31および32への変換は、当業者に周知の条件下で上記変換と同様に達成する。] [0109] ある場合においては、最終生成物を、例えば置換基の操作によってさらに改変することができる。これらの操作は、限定されるものではないが、当業者に一般に公知の還元、酸化、アルキル化、アシル化および加水分解反応を含むことができる。さらに、ある場合においては、反応を促進し、または不所望な反応生成物を回避するために上記反応スキームを実施する順序を変えることができる。] [0110] 中間体および実施例 以下の実施例は、本発明をより十分に理解することができるように提供する。これらの実施例は説明のためのものにすぎず、本発明をいかなる点においても限定するものと解釈されるべきではない。] [0111] 中間体1] [0112] 2−(7−アミノ−4−クロロ−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−10−イル)プロパン−2−オール] [0113] メチル2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(7−クロロ−4−{[(4−メトキシベンジル)アミノ]メチル}−1H−インダゾール−5−イル)プロパノアート メチル2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(7−クロロ−4−{クロロメチル}−1H−インダゾール−5−イル)プロパノアート(4.3g、9.17mmol)のアセトニトリル(100mL)中溶液に、4−メトキシベンジルアミン(2.4mL、2.52g、18.34mmol)を添加し、溶液を室温において数時間撹拌した。反応物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(500mL)中に注ぎ、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(100mL)によって1回洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧において濃縮して表題化合物4.1gを生じさせた。MS:m/z=537(M+1)。] [0114] 段階B.ベンジル[4−クロロ−9−(4−メトキシベンジル)−8−オキソ−3,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]カルバマート 段階Aからのメチル2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(7−クロロ−4−{[(4−メトキシベンジル)アミノ]メチル}−1H−インダゾール−5−イル)プロパノアートのトルエン(100mL)中溶液を3時間還流加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液中に注ぎ、混合物を酢酸エチル(2×200mL)によって抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(100mL)によって1回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧において濃縮した。得られた固体を、酢酸エチル/ヘキサンの1:1混合物によって1回スウィッシュを行い(swished)、固体を濾過によって回収して表題化合物3.1gを生じさせた。MS:m/z=505(M+1)。] [0115] 段階C.7−アミノ−4−クロロ−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−8(3H)−オンメタンスルホナート 段階Bからのベンジル[4−クロロ−9−(4−メトキシベンジル)−8−オキソ−3,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]カルバマートのトリフルオロ酢酸(15mL)中溶液に、メタンスルホン(3mL)酸を室温において添加し、反応物を、LC分析が反応の完了を示すまで室温において数時間撹拌させた。反応物をエチルエーテル1L中に慎重に注ぎ、得られた固体を濾過によって回収して表題化合物3gを生じさせた。] [0116] MS:m/z=251(M+1)。] [0117] 段階D.tert−ブチル(4−クロロ−8−オキソ−3,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル)カルバマート 段階Cからの7−アミノ−4−クロロ−6,7,9,10−テトラヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−8(3H)−オンメタンスルホナートの1:1THF/水(100mL)中溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.1g、1.58mL、8.65mmol)およびBoc−無水物(1.88g、8.65mmol)を添加し、反応物を室温において30分間撹拌させた。反応物を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液中に注ぎ、混合物を酢酸エチル(3×100mL)によって抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(100mL)によって1回洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧において濃縮して表題化合物900mgを生じさせた。MS:m/z=351(M+1)。] [0118] 段階E.tert−ブチル(4−クロロ−8−チオキソ−3,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル)カルバマート 段階Dからのtert−ブチル(4−クロロ−8−オキソ−3,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル)カルバマート(800mg、2.28mmol)およびLaweson試薬(922mg、2.28mmol)のトルエン(100mL)中混合物を1時間加熱還流し、次いで室温に冷却し、一晩静置させた。固体を濾過によって回収して表題化合物800mgを生じさせた。MS:m/z=366(M+1)。] [0119] 段階F.tert−ブチル[4−クロロ−10−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]カルバマート tert−ブチル(4−クロロ−8−チオキソ−3,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロアゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル)カルバマート(200mg、0.55mmol)および1−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−オントシラート(170mg、0.58mmol)のエタノール(5mL)およびTHF(15mL)中溶液に、塩化水銀(II)およびジイソプロピルエチルアミン(282mg、380μL、2.18mmol)を添加し、反応物を60℃に一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、珪藻土のパッドに通して濾過し、濾液を濃縮した。材料をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、2%のメタノール/ジクロロメタンから10%のメタノール/ジクロロメタンの勾配によって溶出させた。純粋な分画を合わせ、減圧において濃縮して表題化合物180mgを生じさせた。MS:m/z=432(M+1)。] [0120] 段階G.2−(7−アミノ−4−クロロ−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−10−イル)プロパン−2−オール塩酸塩 段階Fからのtert−ブチル[4−クロロ−10−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]カルバマートの酢酸エチル(50mL)中溶液を、0℃に冷却した。HClガスを飽和するまでこの溶液中に通気し、反応物を室温にゆっくり加温させた。反応物を減圧において濃縮し、乾燥させて表題化合物の定量的収量を生じさせた。MS:m/z=331(M+1)。] [0121] (実施例1)] [0122] 1−(1−{[(7S)−4−クロロ−10−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン [(7S)−4−クロロ−10−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]酢酸(100mg、0.275mmol)、1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン二塩酸塩[Burgeyら、WO2006/044504]、HOBT(43mg、0.28mmol)、EDC(54mg、0.28mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(48μL、0.28mmol)のDMF(2mL)中混合物を、周囲温度において18時間撹拌する。反応混合物を逆相C18カラムを使用するHPLCによって直接精製し、H2O:CH3CN:CF3CO2H(90:10:0.1から5:95:0.1)の勾配によって溶出させる。純粋な生成物含有分画を合わせ、飽和水性NaHCO3によって塩基性にする。得られた混合物をEtOAc(2×20mL)によって抽出し、合わせた有機抽出物を塩水によって洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して表題化合物を提供する。] [0123] (実施例2)] [0124] N−{(7R)−4−クロロ−10−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル}−4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド (7R)−4−クロロ−10−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−アミン(100mg、0.3mmol)およびトリエチルアミン(120μL、0.9mモル)の溶液に、4−ニトロフェニルクロロホルマート(60mg、0.3mmol)を添加し、0℃において1時間撹拌する。1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン二塩酸塩[Burgeyら、WO2006/044504]、(87mg、0.3mmol)を、トリエチルアミン(120μL、0.9mmol)とともに添加し、反応混合物を周囲温度において18時間撹拌する。飽和水性炭酸ナトリウム(50mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(3×25mL)によって抽出する。合わせた有機層を飽和水性重炭酸ナトリウム、塩水によって洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー[100%のジクロロメタン→93%のジクロロメタン/メタノール]によって精製することによって、表題化合物を提供する。] [0125] (実施例3)] [0126] N−{(7R)−4−クロロ−10−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3.4−e]インダゾール−7−イル}−2’−オキソ−1’,2’−ジヒドロ−1H−スピロ[ピペリジン−4,4’−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン]−1−カルボキサミド (7R)−4−クロロ−10−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−アミン(100mg、0.3mmol)]およびトリエチルアミン(120μL、0.9mモル)の溶液に、p−ニトロフェニルクロロホルマート(60mg、0.3mmmol)を添加し、0℃において1時間撹拌する。次いで、スピロ[ピペリジン−4,4’−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン]−2’(1’H)−オン塩酸塩[Burgeyら、WO2006/044504]、(77mg、0.3mモルをトリエチルアミン(120μL、0.675mmol)とともに添加し、反応混合物を周囲温度において16時間撹拌する。飽和水性炭酸ナトリウム(50mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(3×25mL)によって抽出する。有機層を飽和水性重炭酸ナトリウム(3×)、塩水によって洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー[100%のジクロロメタン→93%のジクロロメタン/メタノール]によって精製することによって、表題化合物を生じさせる。] [0127] (実施例4)] [0128] N−[(7R)−4−クロロ−10−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−7−イル]−2’−オキソ−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−カルボキサミド 2−[7−アミノ−4−クロロ−3,6,7,12−テトラヒドロイミダゾ[1’,2’:1,7]アゼピノ[3,4−e]インダゾール−10−イル]プロパン−2−オール(100mg、0.3mモル)および(±)−2’−オキソ−1,1’,2’,3−テトラヒドロスピロ[インデン−2,3’−ピロロ[2,3−b]ピリジン]−5−カルボン酸(78mg、0.28mmol)[Bellら、WO2006/031606]、HOBT(43mg、0.28mmol)およびEDC(54mg、0.28mmol)のDMF(2mL)中溶液を、周囲温度において1時間撹拌する。反応混合物を、逆相C18カラムを使用するHPLCによって直接精製し、H2O:CH3CN:CF3CO2H(90:10:0.1から5:95:0.1)の勾配によって溶出させる。純粋な生成物含有分画を合わせ、飽和水性NaHCO3によって塩基性にする。得られた混合物をEtOAc(2×20mL)によって抽出し、合わせた有機抽出物を塩水によって洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して表題化合物をオフホワイト色固体として提供する。MS:m/z=594(M+1)。] [0129] (実施例5から20) 実質的に上記の手順に従って、および限定されるものではないが、Burgeyら、WO2004/092168およびBurgeyら、WO2006/044504を含む多数の刊行物に記載の中間体を使用して、以下の化合物を調製することができる:] [0130] ] 実施例 [0131] 本発明をこのある特定の実施形態に関して記載および説明したが、当業者は、手順およびプロトコールの種々の適合、変更、改変、置換、削除または追加を本発明の精神および範囲を逸脱することなくなすことができることを理解する。例えば、上記の本発明の化合物による適応症のいずれかについて治療される哺乳動物の応答のバリエーションの結果として、本明細書に上記の特定の投与量以外の有効な投与量を適用することができる。同様に、観察される具体的な薬理学的応答は、選択される特定の有効化合物によって、または医薬担体の有無、ならびに配合物のタイプおよび使用される投与方式に依存して変えることができ、このような予期されるバリエーションまたは結果の差異は、本発明の目的および実施によって企図される。従って、本発明は以下の特許請求の範囲によって定義され、このような特許請求の範囲は妥当な限り広く解釈されるものとする。]
权利要求:
請求項1 式Iの化合物:[式中、Aは、NR5またはC(R5)2であり;Zは、から選択され;ならびにAがNR5である場合、Zは、からさらに選択され;R1AおよびR1Bは、1)H、C1−C6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび複素環(前記アルキル、シクロアルキルおよび複素環は、a)C1−6アルキル、b)C3−6シクロアルキル、c)非置換であり、または1から5個の置換基で置換されているアリール(前記置換基はR5から独立して選択される。)、d)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されているヘテロアリール、e)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されている複素環、f)(F)pC1−3アルキル、g)ハロゲン、h)OR5、i)O(CH2)sOR5、j)CO2R5、k)CN、l)NR10R11およびm)O(CO)R5からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。);ならびに2)アリールまたはヘテロアリール(前記アリールまたはヘテロアリールは、a)C1−6アルキル、b)C3−6シクロアルキル、c)(F)pC1−3アルキル、d)ハロゲン、e)OR5、f)CO2R5、g)(CO)NR10R11、h)SO2NR10R11、i)N(R10)SO2R11、j)S(O)mR5、k)CN、l)NR10R11およびm)O(CO)R4から独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。)から独立して選択され;R2は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはNR10R11であり;R3は、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;またはR2およびR3は、一緒になって結合して−C(H)=N−N(R9)−を形成しており、これによって縮合環を形成しており;R4は、水素、ハロ、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;R5は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびベンジルから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−C6アルコキシで任意に置換されており;R10およびR11は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびベンジルから独立して選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール部分は、ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−C6アルコキシで任意に置換されており、ただし、R10およびR11が同一窒素原子に結合している場合、R10およびR11ならびにこれらが両方とも結合している前記窒素は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルから選択される環を形成しており、これらの環は非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されており;pは、0から2q+1であり(q個の炭素を有する置換基の場合)、mは、0から2であり;sは、1から3である。]または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項2 R1Bが水素であり、およびR1Aが、1)H、C1−C6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび複素環(前記アルキル、シクロアルキルおよび複素環は、a)C1−6アルキル、b)C3−6シクロアルキル、c)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されているフェニル、d)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されているヘテロアリール(ヘテロアリールは、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジンおよびチアゾールから選択される。);e)非置換であり、またはR5からそれぞれ独立して選択される1から5個の置換基で置換されている複素環(複素環は、アゼチジン、ジオキサン、ジオキソラン、モルホリン、オキセタン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロフランおよびテトラヒドロピランから選択される。);f)(F)pC1−3アルキル、g)ハロゲン、h)OR5、i)O(CH2)sOR5、j)CO2R5、k)CN、l)NR10R11、m)O(CO)R5からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。);2)フェニル、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジンおよびチアゾールから選択されるアリールまたはヘテロアリール(前記アリールまたはヘテロアリールは、a)C1−6アルキル、b)C3−6シクロアルキル、c)(F)pC1−3アルキル、d)ハロゲン、e)OR5、f)CO2R5、g)(CO)NR10R11、h)SO2NR10R11、i)N(R10)SO2R11、j)S(O)mR5、k)CN、l)NR10R11およびm)O(CO)R5からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されている。)から選択される、請求項1の化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項3 R1Aが、a)C1−6アルキル、b)ハロゲン、c)OH、d)OC1−6アルキルおよびe)NR10R11からそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基で任意に置換されているC1−C6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである、請求項2の化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項4 R2およびR3が、一緒になって結合して−C(H)=N−N(R9)−を形成しており、これによって縮合環を形成している、請求項1から3のいずれかの化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項5 R4が、H、C1−6アルキルまたはハロゲンから選択され、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−C6アルコキシで任意に置換されている、請求項1から4のいずれかの化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項6 Aが−CH2−である、請求項1から5のいずれかの化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項7 Aが−NH−である、請求項1から5のいずれかの化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項8 Zがおよびから選択され、ただし、Aが−NR5である場合にのみ、Zがである、請求項1から7のいずれかの化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項9 式(I)の化合物が、式(II):の化合物[式中、R1A、R1B、R4、AおよびZは、請求項1に定義される通りである。]である、請求項1の化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項10 式(I)の化合物が、式(III):の化合物[式中、R1A、R1B、R4、AおよびZは、請求項1に定義される通りである。]である、請求項1の化合物、および医薬的に許容されるこの塩または個々のこの立体異性体。 請求項11 からなる群から選択される、請求項1の化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体。 請求項12 不活性担体および請求項1から11のいずれかの化合物を含む医薬組成物。 請求項13 請求項1から11のいずれかの化合物、または個々のこの立体異性体の有効量を投与することを含む、哺乳動物においてCGRP受容体活性を拮抗する方法。 請求項14 請求項1から11のいずれかの化合物、または個々のこの立体異性体の治療有効量を患者に投与することを含む、頭痛の治療、管理、寛解またはリスク軽減が必要とされる哺乳動物の患者において頭痛を治療し、管理し、寛解し、または頭痛のリスクを軽減する方法。 請求項15 頭痛が片頭痛または群発頭痛である、請求項14の方法。 請求項16 頭痛を治療する医薬品の製造のための、請求項1から11のいずれかの化合物、または医薬的に許容されるこの塩もしくは個々のこの立体異性体および医薬的に許容される担体の使用。 請求項17 頭痛が片頭痛または群発頭痛である、請求項16の使用。
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